<ROBOPRO 2023年2月実績>新興国市場で想定外の事象があり、パフォーマンスが悪化

  • LINEで送る
  • ポスト
  • シェア

【この記事のポイント】

・ROBOPROリリースの2020年1月15日〜2023年2月28日までのパフォーマンスは約+42.50%
・最新のリバランスは3月2日に実施
・次のリバランスは3月29日を予定
FOLIOからのメッセージ~2月の振り返りと今後への期待~


ROBOPROリリース来の実績を見る

ROBOPRO(ロボプロ)は、AIによる予測技術を利用して期待リターンを算出し、積極的な利益の追求や損失の軽減を目指す資産運用サービスで、2023年2月28日でリリースから約3年1ヶ月が経過しました。

以下の折れ線グラフは「ROBOPRO(※1)(深緑線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(緑線)」の比較グラフで、開始点はROBOPROがサービスをリリースした2020年1月15日です。

ROBOPROの運用実績は下のグラフのように推移しており、リリースされた2020年1月15日から2023年2月28日の期間で見ると、2月28日時点で+約42.50%(※1)となりました。

02 graph 1@2x (2)

※当該実績は過去のものであり、将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算は円建てで、資産評価額/当初投資額-1で行なっています。

ROBOPROのトップページへ

また、下の棒グラフは、ROBOPRO(※1)とTOPIX、及び一般的なロボアドバイザー(※2)の、2020年1月15日から2023年2月28日までのリターン率の比較です。

03 graph 2@2x (1)

ROBOPROの運用実績は、一般的なロボアドバイザーの運用シミュレーションと比較すると+14.75%、TOPIXと比較すると+27.36%のプラスのリターンとなっています。(※3)

※1 ROBO PRO運用実績について
サービス開始当初(2020年1月15日)から表示日まで、または表示している期間において、ROBO PROサービスに投資していた場合のパフォーマンスです。小数第3位以下を切り捨てています。運用手数料を年率1%(税込1.1%)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
※2 「一般的なロボアドバイザー」の運用シミュレーションについて
「一般的なロボアドバイザー」とは、利用者がリスク許容度に応じて設けられている複数の運用コースの中から一つのコースを選択し、一般的な運用アルゴリズム(ノーベル賞を受賞した理論に基づき、金融機関において広く使われている平均分散法を採用。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出。)を用いて自動で運用を行う投資一任サービスのことを指します。本運用シミュレーションは、一般的な運用アルゴリズムでROBO PROと同じETFを運用したと仮定したシミュレーション結果です。リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出しています。本運用シミュレーションにおいても、運用手数料を年率1.1%(税込)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定し、分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
※3 各数値の差は小数第3位以下を切り捨てて表示しています。表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。


ROBOPROの直近のパフォーマンスを見る

次に、2023年2月のパフォーマンスについての解説です。

以下は2023年1月27日時点での投資配分で、この比率で2023年2月を迎えました(※2023年1月27日の注文締切時刻までに注文したお客様に適用されます)。

05 graph 4@2x

特徴的な点としては、米国株式を約20%、新興国株式を約35%および金を約30%保有していた点です。
以下のグラフは2023年1月31日〜2月28日におけるROBOPROの円建てのパフォーマンスと、ROBOPROに組み込まれている各アセットの騰落率です。

04 graph 3@2x

2023年2月の世界の株式市場は、米国の金利動向の影響を受けつつも、各国を取り巻く個別事情を要因として国や地域ごとに異なる値動きとなりました。為替市場においては、米長期金利の上昇を受けてドル高が進行しました。

ROBOPROにおいては、ドル高によって米国資産を投資対象とするETFの円建て評価額が上昇しましたが、比較的多く保有していた新興国株と金が下落したため、2023年2月の1ヶ月のパフォーマンスは-0.45%(※1)となりました。

※4 本グラフは表示している期間における各アセットの価格を円建てで比較したもの及び、ROBO PROのリターンを示したものです。各資産の計算は、計算期間終了日時点の円建て資産額/計算期間開始日時点の円建て資産額-1で行っています。ROBO PROのリターンの算出方法については、図-1及び※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

以下は、直近1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月及びROBOPROのリリース来のパフォーマンス比較です。

06 table@2x

※5 1ヶ月、3ヶ月、6ヵ月のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヶ月前の資産の評価額と2023年2月28日おける評価額を元に計算しています。ROBO PROリリース来のパフォーマンスは、2020年1月15日の資産の評価額と2023年2月28における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。

2023年2月のマーケットを振り返る

ここで2023年2月のマーケットを振り返ります。

【米国市場概況】

07 table@2x

米国株式の指標の一つであるS&P500は、業績懸念の後退や長期金利低下を受けてハイテク株を中心に上昇してスタートしました。しかしその後は、米雇用統計や米ISM非製造業景況感指数から米国景気の底堅さが観測されFRBがさらなる利上げの必要性を示唆し長期金利が上昇したことにより株式市場は下落、中旬までは金利動向や景気見通しを巡り一進一退の推移となりました。

下旬に入るとインフレの高止まりが継続していることなどから、FRBによる利上げ停止時期が先送りされる警戒感等で下落する場面が続き、最終的に前月末比で-2.61%となりました。

【先進国市場概況】

08 table@2x

日本株式市場の指標の一つであるTOPIXは、企業決算や米国市場の影響を受けて変動する場面がありました。後半には、次期日銀総裁に内定した植田氏の発言を受け、現在の金融緩和政策が当面維持されるとの見方が広まり上昇する展開となりました。その後一時的に下落する局面もありましたが再び上昇し、1ヶ月を通じて大きく相場が動く展開にはならず、最終的に前月末比+0.91%となりました。

欧州株式市場の指標の一つであるストックス欧州600指数は前半、金利見通しを巡り一進一退の推移となりました。後半に入っても同様の展開が続きましたが、下旬には原油相場の上昇が好感される場面がありました。全体としては、金利に敏感な銀行株の上場が指数を牽引し、最終的に前月末比+1.74%となりました。

 

【新興国市場概況】

09 table@2x

中国株式市場の指標の一つである上海総合指数は、5ヶ月半ぶりの高値でスタートするも、その後は米国の金融引き締め長期化や米中対立への懸念が強まり軟調な展開となりました。
中旬以降、国内経済の再開と当局への政策期待が好感される場面もありましたが、米中対立への懸念は消えず、一進一退の展開となり、最終的に前月末比+0.73%となりました。

インド株式市場の指標の一つであるインドSENSEXは前半、景気対策への期待から上昇して推移するも、アダニ・グループの不正問題を巡り機関投資家が同グループの株式を手放す等、外資流出の動きが重石となり、その後は小幅な値動きの推移となりました。後半は、欧州市場の下落や米国の金融引き締め長期化懸念などを要因に下落基調で2月を終え、最終的に前月末比-0.98%となりました。

 

【為替・その他】

10 table@2x

ドル・円為替相場においては、米長期金利が上昇するなかで日銀が緩和政策を継続する姿勢を維持していることから、再び日米金利差が意識され円安・ドル高が進行しました。

米国10年債利回りは、米雇用統計や景況指数から米国景気の底堅さが観測され、FRBがさらなる利上げの必要性を示唆したことから上昇しました。

ROBOPROの投資配分の変化は?

次に、ROBOPROの投資配分の変化に注目して解説します。

ROBOPROは2023年1月27日にリバランスをおこない、以下のような投資配分で運用をおこないました。(※2023年1月27日の注文締切時刻までに注文したお客様に適用されます)。

05 graph 4@2x

そして2023年3月2日には以下の投資配分でリバランスをおこないました。

05 graph 4@2x

今回のリバランスで特徴的なポイントは、約20%保有していた米国株式を約2%に減らし、約35%保有していた新興国株式を約48%に増やしている点です。

なお、ROBOPROのリバランスは基本的に月一回行われており(臨時リバランスを除く)、最新のリバランスは3月2日に実施されました。次のリバランスは3月29日の予定です(臨時リバランスが行われ、リバランス日が前倒しされる可能性があります)。

3月の実績は次のレポートでお伝えいたします。


FOLIOからのメッセージ

ROBOPROは2月のリバランスにて、新興国株式への投資配分を約35%まで高めていました。当時のAIの判断の背景には、中国景気の回復や、インドの高成長が継続するとの期待感があったものと考えられます。

しかし、中国の偵察気球を巡る問題が米中関係悪化の火種となり中国企業の経済活動にも影響を及ぼすとの懸念が広まったことや、インド財閥アダニ・グループの不正会計等を巡る問題がインド市場に対する投資家心理を悪化させたこと等の要因が重なり、新興国株式は軟調な推移となりました。(前述の騰落率グラフ参照)

月次パフォーマンスについては、新興国株式以外の資産にも分散投資を行っていたことや、円安が進行したこと等により、小幅なマイナスに留めることができましたが、前述のような予測困難な突発的事象が重なったことがマイナスに影響し、プラスで着地することができませんでした。

株式市場では、今後も誰もが予想し得ない突発的な事象によって過度に価格が変動する可能性がありますが、時間の経過とともに実態に見合った価格に収束していくことが一般的です。
ROBOPROは、AIを活用してマーケットデータの機微を捉え投資対象エリアの経済の実態を踏まえて投資配分を変更することで、パフォーマンスの最大化を目指していきます。

AIが予測する最新のポートフォリオは?

ROBOPROではAIによる予測技術を利用して最新のポートフォリオを提供しています。最新のポートフォリオが気になる方は、口座開設・ログイン後に購入画面からご確認いただくことができます。

■本資料について
・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や、発行時点での投資環境やその見通しに関する当社の見解をご紹介するために株式会社FOLIOが作成した資料です。
・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株価等のデータについて
株価等のデータについてはこちらをご覧ください

■株式会社FOLIO
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
金融商品の取引においては、株価、為替、金利、その他の指標の変動等により損失が生じるおそれがあります。ご契約の際は契約締結前交付書面等の内容を十分にご確認ください。
リスク・手数料の詳細はこちら

#ROBOPRO(ロボプロ)