<ROBO PRO 2022年3月実績>不安定な世界情勢と円安が進んだ中、ROBO PROのパフォーマンスは?
【この記事のポイント】
・ROBO PROリリースの2020年1月15日〜2022年3月31日までのパフォーマンスは約38.41%
・直近一ヶ月のパフォーマンスは約5.51%
・最新のリバランスは3月29日に実施
・次のリバランスは5月2日を予定
ROBO PROリリース来の実績を見る
FOLIO ROBO PRO(ロボプロ 以下、ROBO PRO)は、AIによる予測技術を利用して期待リターンを算出し、積極的な利益の追求や損失の軽減を目指す資産運用サービスで、2022年3月31日でリリースから約2年2ヶ月が経過しました。
以下のグラフ内にある折れ線グラフは「ROBO PRO(※1)(深緑線)」、「TOPIX(灰色線)」、そして「一般的なロボアドバイザー(※2)(緑線)」の比較グラフで、開始点はROBO PROがサービスをリリースした2020年1月15日です。
ROBO PROの運用実績は下のグラフのように推移しており、リリースされた2020年1月15日から2022年3月31日の期間で見ると、3月31日時点で+約38.41%(※1)となりました。
(※当該実績は過去のものであり、将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。本文及びグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算は円建てで、資産評価額/当初投資額-1で行なっています。
※2021年3月より、運用実績の算出に使用している為替に関するデータの取得元を変更したため、過去の実績の数字に関しても更新されています。)
また、下の棒グラフは、ROBO PRO(※1)とTOPIX、及び一般的なロボアドバイザー(※2)の、2020年1月15日から2022年3月31日までのリターン率の比較です。
ROBO PROのパフォーマンスを見てみると、一般的なロボアドバイザーと比べると+11.32%、TOPIXと比較すると+25.97%のプラスのリターンとなっています。(※3)
※1 FOLIO ROBO PRO運用実績について
・サービス開始当初(2020年1月15日)から2022年3月31日まで、FOLIO ROBO PROサービスに投資していた場合のパフォーマンスです。少数第3位以下を切り捨てています。運用手数料を年率1%(税抜/運用手数料につき消費税は考慮していません)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
※2 一般的なロボアドについて
・比較対象としている「一般的なロボアド(バイザー)」とは、一般的な運用アルゴリズムでROBO PROと同じETFを運用した結果を算出したものです。一般的な運用アルゴリズムとして、ノーベル賞を受賞した理論に基づいており、金融機関においても広く使われている平均分散法を採用しています。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出しています。なお、「一般的なロボアド」のシミュレーションにおいても、運用手数料を年率1%(税抜/運用手数料につき消費税は考慮していません)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資すると仮定して計算しています。少数第3位以下を切り捨てています。
・信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
※3 FOLIO ROBO PROサービスに投資していた場合のパフォーマンス実績+38.41%と、TOPIX+12.43%との比較が+25.97%、一般的なロボアド+27.08%との比較が+11.32%です。小数点以下第3位を切り捨てて計算している箇所があるため、小数点以下第2位の数値が必ずしも一致しない場合があります。
ROBO PROの直近のパフォーマンスを見る
次に、3月のパフォーマンスについての解説です。以下は3月2日時点での投資配分で、この比率で3月を迎えました。
特徴的な点としては、2月の投資配分と比較して金の比率を約8%、新興国株式の比率を約13%下げたのに対し、米国株式の比率を14%、先進国株式の比率を約9%上げていることです。
そして以下が2022年2月28日〜3月31日におけるROBO PROの円建てのパフォーマンスと、ROBO PROに組み込まれている各アセットの騰落率です。
3月は株式の保有比率を約63%、金を約14%保有していた結果、一ヶ月で約5.51%のプラスリターンとなりました。
※4 本グラフは2022年2月28日から3月31日における各アセットの価格を円建てで比較したもの及び、ROBO PROのリターンを示したものです。各資産の計算は、3月31日時点の円建て資産額/2月28日時点の円建て資産額-1で行っています。ROBO PROのリターンの算出方法については、図-1及び※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
以下は、直近1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月及びROBO PROのリリース来のパフォーマンス比較です。直近1ヶ月のROBO PROのパフォーマンスを見ると、一般的なロボアドバイザーと比較すると劣後していますが、3ヶ月で見ると一般的なロボアドと比較すると約3.34%のプラスリターンとなっています。
この3ヶ月間は、金利上昇やウクライナ情勢の不透明感により、株式市場を中心に大きくマーケットが変動する局面がありました。
しかしROBO PROは幅広いマーケットデータをAIで分析することで、今回のような相場変動に対して、投資配分変更が比較的適切におこなわれたと考えられるため、このような結果につながったと思われます。
・1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヶ月前の資産の評価額と2022年3月31日おける評価額を元に計算しています。ROBO PROリリース来のパフォーマンスは、2020年1月15日の資産の評価額と2022年3月31日における評価額を元に計算しています。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
3月のマーケットを振り返る
ここで3月のマーケットを振り返ります。
【日本市場】
日経平均株価は3月上旬、ロシアによるウクライナ侵攻への影響で、市場に対する警戒感が和らぎ上昇してスタートしましたが、再び情勢が悪化するとエネルギー資源価格の高騰が嫌気され下落、1年4ヶ月ぶりの安値を記録する場面もありました。しかし資源価格の上昇が一服すると再び上昇しました。
中旬に入ると、ウクライナ情勢に対する懸念と米国のインフレへの警戒感から下落しましたが、その後原油先物価格の下落とインフレ懸念が後退し、ロシアとウクライナとの停戦交渉に進展が見られたことと、アメリカのFRB(米連邦準備理事会)による金融政策の不透明感が薄まったことが好感され上昇しました。
下旬に入ってもアメリカの主要株価指数が上昇したことと、海外の為替市場における円安基調などが好材料となり買いが優勢となり、25日の日経平均株価は2ヶ月ぶりの高値をつけました。しかしその後一進一退の動きとなり、最終的に3月は約4.9%の上昇で終えました。
【アメリカ市場】
アメリカの株式指標の一つであるダウ工業平均は上旬、ウクライナ情勢が悪化するとリスク回避で売りが優先される場面もありましたが、停戦協議が再開されることを受けると上昇しました。しかしその後、ロシアからのエネルギー輸入が禁止される発表を受けインフレ懸念が高まり、8日には一年ぶりの安値をつけました。
中旬に入ってもウクライナ情勢の先行きが見えずに下落が続きましたが、インフレ懸念が弱まったことや、ロシアの債務不履行懸念が和らいだ解消されたこと、そして米金融政策を巡る不透明感が和らいだことを受けて上昇しました。
下旬に入ると、FRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長が、金利の大幅利上げの可能性を示唆したことや、インフレ懸念が嫌気され下落する場面もありましたが、その後停戦交渉が好転する気配を受けて上昇、29日には2月10日以来の35000ドルを回復しました。しかし最終的には利確などで売りが優勢となり3月を終えました。
【ヨーロッパ市場】
ヨーロッパのマーケット指標の一つであるストックス600は上旬、ウクライナ情勢の影響で下落してスタートしました。その後は上昇していた原油価格が落ち着く場面などもあり、一進一退の動きとなりました。
中旬に入ると、ウクライナ情勢が好転するとの情報が好感されて上昇する場面もありましたが、その後停戦交渉が後退すると下落し一進一退の動きとなりました。しかし18日にはロシアがウクライナに侵攻する前の水準まで回復しました。
下旬に入ってもウクライナ情勢がヨーロッパ市場に大きな影響を与え、停戦交渉の期待感と不安感から総じて小幅な値動きとなり、最終的に下落して3月を終えました。
【中国市場】
中国の代表的な株式指数である上海総合指数は、中国政府による景気対策が好感されたことに加え、ウクライナ情勢の警戒感が薄らぎ上昇してスタートしました。しかしロシアの攻撃が悪化し、欧米各国が制裁を強化したことや、資源の高騰などが嫌気され下落、一時は1年4ヶ月ぶりの安値をつける場面もありました。
中旬に入ると中国国内での新型コロナウィルスの感染拡大や、ウクライナ情勢の悪化及び中国の景気の先行き不透明感が強まって下落基調となり、18日には1年8ヶ月ぶりの安値を記録しました。しかしその後中国政府による景気対策が好感され反発しました。
下旬に入っても当局による政策期待で上昇基調でしたが、先行き不透明なウクライナ情勢と、新型コロナウィルスの感染拡大による上海のロックダウンなどが悪化材料となり下落、一時的に反発する場面もありましたが、最終的に1ヶ月で6%マイナスで3月を終えました。
ROBO PROの投資配分の変化は?
次に、ROBO PROの投資配分の変化に注目して解説します。
ROBO PROは3月2日にリバランスをおこない、以下のような投資配分で運用をおこないました。(※3月2日の注文締切時刻までに注文したお客様に適用されます)。
そして3月29日には以下の投資配分でリバランスをおこないました。
今回のリバランスで特徴的なのは、しばらく保有率が0%であった不動産を約12%保有している点と、株式の保有比率を約48%とした点、ハイイールド債券を前回より約12%増やした点で、比較的「攻め」のポートフォリオとなっています。
なお、ROBO PROのリバランスは基本的に月一回行われており(臨時リバランスを除く)、最新のリバランスは3月29日におこなわれました。次のリバランスは5月2日におこなわれる予定です(臨時リバランスが行われ、リバランス日が前倒しされる可能性があります)。
4月の実績は次のレポートでお伝えいたします。
AIが予測する最新のポートフォリオは?
ROBO PROではAIによる予測技術を利用して最新のポートフォリオを提供しています。最新のポートフォリオが気になる方は、口座開設・ログイン後に購入画面からご確認いただくことができます。
■本資料について
・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や、発行時点での投資環境やその見通しに関する当社の見解をご紹介するために株式会社FOLIOが作成した資料です。
・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。
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